クリスティ文庫

A・クリスティ『死との約束』

A・クリスティ『死との約束』 ポアロ物。長編。中近東シリーズ。 「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃいけないんだよ」 という冒頭の一文が印象的。これでグイっと作品に引き込まれました。 後にこの発言をした人物がボイントン家の次男レインモンドと判…

A・クリスティ『未完の肖像』

A・クリスティ『未完の肖像』 ノンミステリ。 主人公シーリアの自立しないで夫に寄りかかってる 性格にイライラしながら読んでました。 全く共感できないし、やっぱり恋愛小説は苦手かなぁ。 クリスティの描くミステリ作品内での恋愛部分は好きなんですがね…

A・クリスティ『もの言えぬ証人

A・クリスティ『もの言えぬ証人』 ポアロもの。 ある婦人から届いた1通の手紙。 例によってヘイスティングは取るに足りない1通と感じますが ポアロの灰色の脳細胞はその手紙に不信を抱き、 その手紙の主を訪ねます。するとその女性はすでに病死してました…

A・クリスティ『ひらいたトランプ』

ポアロ物。容疑者は4人、そして探偵役も4人です。 何一つ証拠のない状況で、探偵役4人の全く違った 捜査方法が個性が出てて面白かったです。 一番収穫のなさそうなポアロは何とブリッジという トランプの得点表や簡単な質問からの心理状態から推測 という…

A・クリスティ『雲をつかむ死』』

ポアロもの。 既読のクリスティ作品では初めての飛行機内での殺人。 この時代でも頻繁に飛行機を利用していたんでしょうか。 当時の様子なども興味深く読めました。殺害されたのは最後列に座っていた金貸しのジゼル。 その近くに座っていたポアロですが、飛…

A・クリスティ『動く指』

ミス・マープルもの。 ほとんどマープルの登場シーンないので、 ノンシリーズの調子で読み進めました。 主人公のバートン兄妹がとても魅力的で、 特に妹のジャアナに好感持ってたので、 彼女に謎解きして欲しかったくらい。 マープルは忘れた頃に登場して、 …

A・クリスティ『ヒッコリー・ロードの殺人』

ポアロ物。学生寮が舞台で、様々な国籍を持つ人物が登場するので かなり混乱します。メモ片手に読み進めたので私は楽でした。 メモはオススメです。 規則性のない紛失物のオンパレードで一見何の事件性もないような雰囲気の中 ポアロが叫んだ「すぐに〜」と…

A・クリスティ『青列車の秘密』

ポアロ物。ヘイスティングが登場しないので物足りない気持ちもしましたが その穴埋めに魅力的な女性が登場しましたね。しかも彼女の住んでるのが セント・メアリ・ミード村って、それはミス・マープルが住んでる村じゃないですか! 2人が出会った話なんてな…

クリスティ『ビッグ4』

ビッグ4(フォー) (ハヤカワ文庫) [ アガサ・クリスティ ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 820円 ポアロシリーズ。 クリスティ作品ではポアロ物が一番好きなシリーズだけど この作品のポアロ像は…

A・クリスティ『ゴルフ場殺人事件』

ポアロもの。 初期作品(3作目)なのに全く安心して読めるのは さすがミステリの女王クリスティ! 小説としてミステリ的な要素と恋愛の要素を巧く融合させてるので 最後まで飽きずに読めるどころか、再読しても面白さは損なわれません。 何度も言ってるけれ…

A・クリスティ『ABC殺人事件』

ポアロもの。これ一体何年前に書かれたんだろ? 色んな作品読んでる今ですら、さらに再読で犯人判っていてさえ 夢中で一気読みできるアイディア、さらにプロットの巧みさに 書かれた年代を考えて、ただ感心することしきり。 度重なる犯人からのポアロへの殺…

A・クリスティ『ゼロ時間へ』

バトル警視シリーズ。 推理小説といえば、殺人が起こった時点から始まるイメージありますが この作品では「殺人は結果である。物語はそのはるか以前から始まっている。 すべてがある点に向かって集約していく・・・そしてその時にいたる ・・・クライマック…

A・クリスティ『アクロイド殺し』

A・クリスティ『アクロイド殺し』 ポアロシリーズ。再読。 これは凄い作品です。 初読の時、私は犯人知らずに真っ白な状態で読みましたが それがどんなに幸せなことなのか、読了した人なら納得ですね。 これ書いたの何年前なんだろ。凄いわ、クリスティ。 …