2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

恩田陸『木洩れ日に泳ぐ魚』

またもや恩田さんらしい作品。 舞台で二人劇やってるのを観ている気分。 1つのセリフでいきなり違う局面が見えてきて それがどんどん不安感を煽っていく過程がたまらなく面白い。 ある男の死の真相より、二人の考え方の変移を楽しんだので 面白い終局だと思…

近藤史恵『モップの精は深夜に現れる』

『天使はモップを持って』の続編。キリコちゃんシリーズ。 前作を再読してから本書を読みましたが、 キリコちゃんの清掃作業があまりに活き活き描かれてて 掃除ってこんなに楽しいもんだっけ? 掃除嫌いの自分が変われるかも知れない と淡い期待を持たせるシ…

A・B・コックス『プリーストリー氏の問題』

アントニイ・バークリーとして探偵小説で名を挙げる前の別名義作品。 コックス名義では初読みです。全体に漂ってるユーモア的な要素は 共通してますね。ただし私はバークリー全盛時代の作品を先に 読んじゃってるのでこの作品はどうも物足りない。 それは私…

A・クリスティ『ゴルフ場殺人事件』

ポアロもの。 初期作品(3作目)なのに全く安心して読めるのは さすがミステリの女王クリスティ! 小説としてミステリ的な要素と恋愛の要素を巧く融合させてるので 最後まで飽きずに読めるどころか、再読しても面白さは損なわれません。 何度も言ってるけれ…

アントニイ・バークリー『ピカデリーの殺人』

チタウィック氏シリーズ。モーズビー主席警部はシェリンガムシリーズでも 同じみの人で、この警部、同時期に二人の素人探偵と接してたんですねぇ。 あくまでも謙虚で伯母にも遠慮して暮らしているチタウィック氏が、 二転三転しつつ犯人を特定していく様子が…

最近の購入本

荻原浩『サニーサイドエッグ』(サイン本) 石持浅海『人柱はミイラと出会う』(サイン本) 恩田陸『木洩れ日に泳ぐ魚』 加納朋子『ぐるぐる猿と歌う鳥』 ディクスン・カー『エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件』 森博嗣『イナイ×イナイ』 霧舎巧『十月は二人…

アントニイ・バークリー『シシリーは消えた』

ノンシリーズ。シェリンガムシリーズ同様、主人公の素人探偵としての 迷探偵ぶりが微笑ましく読めるんだけど、こちらの方があっさり気味 なため少々の物足りなさは感じられるかも知れない。 交霊会が登場するも、あくまで明るく長閑な空気のせいで カーの作…

A・クリスティ『ABC殺人事件』

ポアロもの。これ一体何年前に書かれたんだろ? 色んな作品読んでる今ですら、さらに再読で犯人判っていてさえ 夢中で一気読みできるアイディア、さらにプロットの巧みさに 書かれた年代を考えて、ただ感心することしきり。 度重なる犯人からのポアロへの殺…

島田荘司 very BEST10』読者投票

講談社BOX & Amazon.co.jp共同企画です。 http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?docId=1000062066 とりあえずリストに挙がってる御手洗ものは ほとんど読了してるので(未読3篇)投票しちゃいました。 応募忘れて、希望者全員にプレゼントされる 「御…