2007-01-01から1年間の記事一覧

桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』

[rakuten:book:11987454:image] 初めての桜庭作品。そして忽ち桜庭ファンになった作品です。 祖母、母、自分と赤朽葉家三代の女性が描かれてあります。 2段組でボリュームあるのにすんなりと読めるのは きっと時代の流れがとても判りやすく描かれていたから…

フランシス・アイルズ『殺意』

アントニイ・バークリーの別名義作品。かなり有名な倒叙推理小説です。 『被告の女性に関しては』は愛人視点、『レディに捧げる殺人物語』は 妻視点だったのが、本書は夫視点で描かれてて、3冊続けて読むと 三者三様の楽しみ方ができます。私が一番楽しめた…

フランシス・アイルズ『レディに捧げる殺人物語』

アントニイ・バークリーの別名義作品。 シェリンガムシリーズとは違って、こちらは犯罪心理中心の小説です。 冒頭の一文が印象深く、一気に小説世界に引き込まれました。 最初にしてすでにこれから展開されるであろう内容が予想できるので 真綿で締められる…

最近の購入本

[rakuten:book:12073959:image:small] [rakuten:book:12073960:image:small] [rakuten:book:12119490:image:small] 綾辻行人『アヤツジ・ユキト1996−2000』『アヤツシ・ユキト2001−2006』 (サイン会出席)) 桜庭一樹 『桜庭一樹読書日記』サイン本) 石崎…

有栖川有栖『双頭の悪魔』

学生アリスシリーズ第3弾。 実はもうすぐ第4弾が出るので慌てて読んだのだが これ『孤島パズル』のマリアが登場するんですね! おお、これは知らなかった〜。しかもかなりボリュームあるのに 全然飽きない内容と、3回も登場する「読者への挑戦」はたまり…

フランシス・アイルズ『被告の女性に関しては』

アイルズ名義、そしてバークリー名義最後の長編小説です。 バークリーは本作品を刊行したけれど売れなくて、 ガッカリして創作意欲を失ったのだとか・・・。 この作品のお陰で大好きなシェリンガム物も読めなくなったんだなぁ と思うと表紙の女性の絵が恨め…

恩田陸『木洩れ日に泳ぐ魚』

またもや恩田さんらしい作品。 舞台で二人劇やってるのを観ている気分。 1つのセリフでいきなり違う局面が見えてきて それがどんどん不安感を煽っていく過程がたまらなく面白い。 ある男の死の真相より、二人の考え方の変移を楽しんだので 面白い終局だと思…

近藤史恵『モップの精は深夜に現れる』

『天使はモップを持って』の続編。キリコちゃんシリーズ。 前作を再読してから本書を読みましたが、 キリコちゃんの清掃作業があまりに活き活き描かれてて 掃除ってこんなに楽しいもんだっけ? 掃除嫌いの自分が変われるかも知れない と淡い期待を持たせるシ…

A・B・コックス『プリーストリー氏の問題』

アントニイ・バークリーとして探偵小説で名を挙げる前の別名義作品。 コックス名義では初読みです。全体に漂ってるユーモア的な要素は 共通してますね。ただし私はバークリー全盛時代の作品を先に 読んじゃってるのでこの作品はどうも物足りない。 それは私…

A・クリスティ『ゴルフ場殺人事件』

ポアロもの。 初期作品(3作目)なのに全く安心して読めるのは さすがミステリの女王クリスティ! 小説としてミステリ的な要素と恋愛の要素を巧く融合させてるので 最後まで飽きずに読めるどころか、再読しても面白さは損なわれません。 何度も言ってるけれ…

アントニイ・バークリー『ピカデリーの殺人』

チタウィック氏シリーズ。モーズビー主席警部はシェリンガムシリーズでも 同じみの人で、この警部、同時期に二人の素人探偵と接してたんですねぇ。 あくまでも謙虚で伯母にも遠慮して暮らしているチタウィック氏が、 二転三転しつつ犯人を特定していく様子が…

最近の購入本

荻原浩『サニーサイドエッグ』(サイン本) 石持浅海『人柱はミイラと出会う』(サイン本) 恩田陸『木洩れ日に泳ぐ魚』 加納朋子『ぐるぐる猿と歌う鳥』 ディクスン・カー『エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件』 森博嗣『イナイ×イナイ』 霧舎巧『十月は二人…

アントニイ・バークリー『シシリーは消えた』

ノンシリーズ。シェリンガムシリーズ同様、主人公の素人探偵としての 迷探偵ぶりが微笑ましく読めるんだけど、こちらの方があっさり気味 なため少々の物足りなさは感じられるかも知れない。 交霊会が登場するも、あくまで明るく長閑な空気のせいで カーの作…

A・クリスティ『ABC殺人事件』

ポアロもの。これ一体何年前に書かれたんだろ? 色んな作品読んでる今ですら、さらに再読で犯人判っていてさえ 夢中で一気読みできるアイディア、さらにプロットの巧みさに 書かれた年代を考えて、ただ感心することしきり。 度重なる犯人からのポアロへの殺…

島田荘司 very BEST10』読者投票

講談社BOX & Amazon.co.jp共同企画です。 http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?docId=1000062066 とりあえずリストに挙がってる御手洗ものは ほとんど読了してるので(未読3篇)投票しちゃいました。 応募忘れて、希望者全員にプレゼントされる 「御…

最近の読了本です。

島田荘司『溺れる人魚』 大学で島田荘司先生に講義を受けてる気分で読んじゃいました。 凄い、凄い、島田さんの知識の深さ。ミステリという枠をとっぱらって 小説として楽しめます。御手洗シリーズと期待すると、彼の出番少なくてガッカリかも。 島田荘司『…

2007年度の読了本です。

今年に入ってまだ40冊しか読んでなくて、そのうち国内作品はわずか10冊! お薦めは以下の5作品。 E・ピーターズのカドフェルシリーズ 京極夏彦『前巷説百物語』 北村薫『玻璃の天』 J・ディーヴァー『ボーンコレクター』 カーター・ディクスン『爬虫…