2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

R・D・ウィングフィールド『フロスト気質』

フロストシリーズ第4弾。 「週間文春」傑作ミステリーベスト1位 「IN★POCKET」総合1位 「このミステリーがすごい!」2位 という評価は伊達じゃない!これ、本当に面白いです。 主人公は、お下劣でセクハラで訴えられてもしょうがない言動の フロスト警部…

柳広司『ダブル・ジョーカー』

前作『ジョーカー・ゲーム』と同じく、上品なスパイ物の連作短編集。 今回は視点がD機関の外からだったので、誰がD機関の人間かわかりそうでわからない。 思いっきりミスリードされましたよ。 特に表題作は愉快痛快でした。こういうのもっと読みたいな。 …

本多孝好「WILL」

前作『MOMENT』から7年後の物語。森野の視点で描かれる。 相変わらずの温度の低い文体が好き。とてもセンス良く 流れるような文章がするすると入ってくる。 だけどなあ〜『MOMENT』が好き過ぎたのか、ちょっと今回は間延びした 感じが、夢中に読み込むほど…

有川浩『フリーター、家を買う。』

結構重い内容なんだけど、読んでるうちに希望が湧いてくる。 そして子供に読ませたい本だ。母というのは万能ではないのです。 もっと家族のみんなは私のことも気遣ってねってメッセージを添えて(笑) 感心したのが「履歴書の書き方と就職時の面接するコツ」…

綾辻行人『深泥丘奇談』

この作品、装丁が本当に素敵で作品にぴったりと合ってるのが嬉しい。 何とも不思議な綾辻ワールド、すとんと嵌ってしまいました。 深泥丘病院の奇妙な医者、看護師、そしてどうも記憶がはっきりしていない 主人公とすべてを知ってるそぶりを見せる妻。 現実…

綾辻行人『Another』

一気読みしてしまう面白さ!今年最高に面白かったです。 3年3組の恐怖が綾辻さん独特の雰囲気でどんどんエスカレートしてくるのに ミステリ的な仕掛けが気になって苦手なホラーも夢中で読み進めました。 単なる驚きだけの真相でなく、切なさ漂う結末に感動…

最近の読了本

柳広司『ジョーカー・ゲーム』 スパイ物ということで勝手に長編を想像してましたが、これは短編集でした。 あっさりしていて難解さがなくとても読みやすい作品。 それでいて適度な緊張感が漂っててミステリ的にもとても上手いと思います。 D機関の人間のプ…