P・G・ウッドハウス『ジーヴスと恋の季節』

P・G・ウッドハウスジーヴスと恋の季節


ジーヴスと恋の季節 (ウッドハウス・コレクション) [ ペラム・グレンヴィル・ウッドハウス ]



ジーヴスシリーズ第8弾。
いや〜安心して読めるジーヴスシリーズは
定期的に読みたくなる作品ばかり。
ここんとこ長編ばかりなんで
トラブル具合も絡まった糸のややこしいこと!



その内容は、やはり今回も友人の恋のトラブルに巻き込まれます。
学友のために自分の身を削るバーティが健気なんだわ、また。
予定調和内でのドタバタは安心して笑えますし
バーティのお人好し加減は気の毒なんだけど
腹黒ジーヴスの掌でいいようにあしらわれてる描写は
やっぱり面白い!


そしてシリーズ8冊目の終盤でようやくバーティが
アガサ伯母さんに向かっていこうとする辺り、成長したなー
と嬉しくなっちゃいます。
しかしいつも思うんだけど、皆のバーティの評価悪過ぎる・・
あんなに文学作品の引用ができる彼に!