2010-01-04から1日間の記事一覧

東川篤哉『「殺意は必ず三度ある』

鯉ヶ窪学園シリーズ第二弾。 相変わらずの面々が楽しいトークを繰り広げながらの本格作品。 いつもながらのトリックは見事だし、ゆるい笑いもツボです。 野球場の見取り図がなかったら絶対に理解できないトリック! うまいこと考えますね。この作品読むまで…

近藤史恵『演じられた白い夜』

吹雪の山荘での殺人事件という大好きな設定の上 劇中劇がまた緊張感漂う内容で、大変楽しめる作品でした。 劇中劇と現実を交互に読んでいくのですが、両方の犯人を 見つける楽しみがあってお得な1冊かも知れません。 途中、ある作家さんの作品と同じトリッ…

A・クリスティ『ひらいたトランプ』

ポアロ物。容疑者は4人、そして探偵役も4人です。 何一つ証拠のない状況で、探偵役4人の全く違った 捜査方法が個性が出てて面白かったです。 一番収穫のなさそうなポアロは何とブリッジという トランプの得点表や簡単な質問からの心理状態から推測 という…

柳広司『虎と月』

ミステリーYA!シリーズですがジュブナイルと侮るなかれ! 何と漢詩が出てくるじゃないですか。しかもかなり重要な要素として。 中島敦さんの『山月記』を未読なのがつくづく惜しいと思いました。 柳さんが暗記するまで読んだ「山月記」、 そこから生まれ…