2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

S・J・ローザン『どこよりも冷たいところ』

S・J・ローザン『どこよりも冷たいところ』 リディア・チン&ビル・スミスシリーズ第4弾。 語り手がリディアとビルで交互に変わっていくシリーズ。 今回はビル視点。 今回の舞台は高層ビルの建築現場。 きな臭い不正を調査するために 知り合いの探偵会社…

宮部みゆき『ソロモンの偽証』

宮部みゆき『ソロモンの偽証』 第1部「事件」 第2部「決意」 第3部「法廷」全3巻、2000ページを超える大作は 人物描写を丁寧に書き込んだ宮部作品だからこその量。 もっと読みたい人物や背景が次から次へと浮かんでくる。 ここが宮部さんの巧いとこ…

ヘニング・マンケル『リガの犬たち』

ヘニング・マンケル『リガの犬たち』 ヴァランダーシリーズ第2弾。 気の毒なくらいにうだうだと悩むヴァランダー。 悩むと死んだはずのリードベリの名前が登場し、 その思い出し方がまた情けないんです。 けど、ダメっぽいヴァランダーは前巻で承知してるの…

小野不由美『ゴーストハント7 扉を開けて』

小野不由美『ゴーストハント7 扉を開けて』 おお〜そうだったのかっ!すべてが氷解する最終巻。 頷きながら納得して夢中で読んじゃいました。 1巻からの細かい伏線も丁寧に回収されて ただただ面白かったの一言。 最終巻に向けての人間関係もいい感じだし …

A・クリスティ『ハロウィーン・パーティ』

A・クリスティ『ハロウィーン・パーティ』 ポアロ物。長編。 ご存知ミステリ作家のオリヴァ夫人が ポアロに事件を持ってくる。 嘘ばかりついてる少女が「殺人を見た」発言の直後に パーティー中に殺害されてしまう。 普通だったら、今回だけは彼女は真実を…

ドロシー・L・セイヤーズ『殺人は広告する』

ドロシー・L・セイヤーズ『殺人は広告する』 いやいや、これはなかなかに面白いっ! 冒頭からいつもと違う演出。 雑然とした広告会社内部が活き活きと描かれていて、 当時の広告業界の内幕をのぞけるなんて嬉しい限り。 しかもここで登場するコピーの巧いこ…

モーリス・ルブラン『ルパン、最後の恋』

モーリス・ルブラン『ルパン、最後の恋』 70年ぶりに発見された未出版の原稿。 ようやく世に出て、またルパンに会える〜と ワクワクしながら読みましたが・・・。 再びルパンに会えて嬉しい半面 ちょっと推敲不足かな、と内容に不満も残ったり。 そこら辺…