2008-01-01から1年間の記事一覧

伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』

過去の伊坂作品でのマイベストは『ラッシュライフ』だったんですが 本作品、それをあっさり抜いちゃったかも知れません。 爆笑というのではなく、クスリと笑えるユーモア溢れる行動とやり取り 時おり挟まれる過去場面が見事に活かされてて あらゆる場面が伏…

東野圭吾『流星の絆』

直木賞受賞後に出た作品の中では一番面白かったと思います。 主人公に共感できないので、中途半端な気持ちで読み進めましたが どうしても真相が気になるので一気読みでした。 さすが東野さんは巧いですね。ただラストはどうもバタバタして ゆっくり考える間…

近藤史恵『回転木馬』

[rakuten:book:12005529:image] 『観覧車』の続編。前作は随分昔に読んだためかなり記憶飛んでましたが 主人公のひたむきさだけはしっかり覚えてました。 それくらいに印象的な唯という女性。失踪した夫へのもどかしさは 読んでる私達にも通じる物。ハッピー…

A・クリスティ『ヒッコリー・ロードの殺人』

ポアロ物。学生寮が舞台で、様々な国籍を持つ人物が登場するので かなり混乱します。メモ片手に読み進めたので私は楽でした。 メモはオススメです。 規則性のない紛失物のオンパレードで一見何の事件性もないような雰囲気の中 ポアロが叫んだ「すぐに〜」と…

東野圭吾『使命と魂のリミット』

[rakuten:book:11975579:image] サスペンス。東野作品って人間的な心の揺さぶりが巧いので 感情移入しちゃいます。手術場面は特に臨場感あっていいですねぇ。 これドラマにすると面白いだろうなぁ、と読後感思うのは毎度のこと。 それだけ人間描くのが巧いっ…

A・クリスティ『青列車の秘密』

ポアロ物。ヘイスティングが登場しないので物足りない気持ちもしましたが その穴埋めに魅力的な女性が登場しましたね。しかも彼女の住んでるのが セント・メアリ・ミード村って、それはミス・マープルが住んでる村じゃないですか! 2人が出会った話なんてな…

近藤史恵『サクリファイス』

[rakuten:book:12115290:image] 本屋大賞2位の作品。 自転車のロードレースという私には全く馴染みの無い舞台の この作品を読み終えた時、真剣にツールドフランスの中継を TVで観たいって思っちゃいました。 これミステリ的にも楽しめたけれど、自転車レ…

万城目作品

万城目学『ホルモー六景』 [rakuten:book:12543076:image] 『鴨川ホルモ』のサイドストリー的短編集。 すべて恋愛に絡んでますが、予想つかない人物も登場して これ、面白かった〜。『鹿男あをによし』のように まさかの歴史上の人物の登場は楽しいですね。 …

最近の読了本

辻村深月『名前探しの放課後』(上・下巻)[rakuten:book:12690517:image] [rakuten:book:12690521:image] 辻村さんお得意の学園ミステリ。 それにSF絡めて活き活きと描かれた内容は ミステリ部分なくても成長物語として好きだなぁ。 嫌〜な気持ちを感じる…

東野圭吾『ダイイング・アイ』

[rakuten:book:12425117:image] 初出は1998年頃のものだそうです。 今頃単行本化されるなんてガリレオブームに乗っかろうとしてる 出版社的な作戦なんでしょうかね。私もつい買っちゃいましたので その作戦当たってるんですよねー。 内容はと言えば、東…

クリスティ『ビッグ4』

ビッグ4(フォー) (ハヤカワ文庫) [ アガサ・クリスティ ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 820円 ポアロシリーズ。 クリスティ作品ではポアロ物が一番好きなシリーズだけど この作品のポアロ像は…

島田荘司『ハリウッド・サーティフィケイト』

[rakuten:book:11203244:image] 御手洗シリーズ。 御手洗シリーズと言っても番外編の要素強いです。 主人公は松崎レオナ。ハリウッドの人気女優・レオナが、 無謀とも思える行動で事件の真相に迫っていく一見ハードボイルド そして実は伏線バリバリの本格ミ…

エリザベス・フェラーズ『さまよえる未亡人たち』

ノンシリーズ。トビー&ジョージシリーズ同様胸をすくような本格ミステリ。 シリーズ物5冊読んだ時も感じましたが、フェラーズの作品がこんなに面白い のは原作が優れているのは勿論のこと、中村有希さんの訳が巧みだというのも 大きいでしょうね。特に会話…

ジェフリー・ディーヴァー『ウォッチメイカー』

[rakuten:book:12233873:image] リンカーンラインムシリーズ第7弾。 ええっ!もうシリーズ7冊目なの?とビックリしました。 普通シリーズ物ってマンネリ化しちゃってどんどん面白くなくなるのに このシリーズに関しては、その水準の高さが半端じゃない。 …

最近の読了本です

[rakuten:book:10744588:image:small エリザベス・フェラーズ『猿来たりなば』 島田荘司『夏、19歳の肖像』 エリザベス・フェラーズ『自殺の殺人』 島田荘司『リベルタスの寓話』 A・クリスティ『牧師館の殺人』 エリザベス・フェラーズ『細工は流々』 エ…