フランシス・アイルズ『被告の女性に関しては』


被告の女性に関しては (晶文社ミステリ)




アイルズ名義、そしてバークリー名義最後の長編小説です。
バークリーは本作品を刊行したけれど売れなくて、
ガッカリして創作意欲を失ったのだとか・・・。
この作品のお陰で大好きなシェリンガム物も読めなくなったんだなぁ
と思うと表紙の女性の絵が恨めしいんですよ、また。
しかし作家に創作意欲を落とさせるほど売れないなんて・・・
と思うものの確かに本作品は微妙。
でもその空気も私には作品の中盤くらいまでですよ。
これは恋愛小説なのか?やっぱりアイルズ名義はバークリー色ないのか?
と思わせてのあのラストはたまりません。
やっぱり最後はバークリー!
この作品を迷われてるあなた、最後のエピローグのために
じっと我慢して主人公のダメっぷりを読みましょう