最近の読了本です。


溺れる人魚  UFO大通り  おしどり探偵 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)


島田荘司『溺れる人魚』
大学で島田荘司先生に講義を受けてる気分で読んじゃいました。
凄い、凄い、島田さんの知識の深さ。ミステリという枠をとっぱらって
小説として楽しめます。御手洗シリーズと期待すると、彼の出番少なくてガッカリかも。


島田荘司『UFO大通り』
これは面白かった!お薦め本です。
表題作と「傘を折る女」の2篇から成りますが、どちらもおおっ!と思うハズ。
御手洗潔がまだ馬車道で石岡くんと散歩していた頃の事件なので
あの頃の御手洗好きにはたまらない作品かも。
特に後者は完全に予想を裏切るストーリー展開です。
私の中では島田作品の短編部門でベスト3に入りますね。
(というか、先日投票した5作品に入れました!)
まぁ騙されたと思って先入観なしに読んでみて下さい。


A・クリスティ『おしどり探偵』
トミー&タペンスもの。短編集です。
コミカルな海外ドラマを観ているよう。
長編『秘密機関』と比べると小粒な感じがするけれど
肩こらずに楽しめる洒落た会話と夫婦仲の良さがとても心地よい作品です。