ヘニング・マンケル『リガの犬たち』

ヘニング・マンケル『リガの犬たち』

リガの犬たち (創元推理文庫)


ヴァランダーシリーズ第2弾。
気の毒なくらいにうだうだと悩むヴァランダー。
悩むと死んだはずのリードベリの名前が登場し、
その思い出し方がまた情けないんです。
けど、ダメっぽいヴァランダーは前巻で承知してるので
もう温かく彼の成長を見守る気持ちです。
成長と言っても、ヴァランダーは結構年いってますけどね。


途中から舞台がラトビアに。
ラトビアという国は正直全然知らなくて
作者がどうしても描きたかった内紛を描いたみたいで
面白くて夢中で読みました。
日本は平和な国だよ・・と思えてしまう現実。
そんな重い雰囲気漂う緊迫した場面で
ヴァランダーがある行為をするんですが、
それが何かの伏線になってるのかすごく気になりました。
過去に読んだミステリでこんな緊急の時に
こんなことする主人公初めて!笑える〜。


相変わらず惚れっぽいのは変わらないんでしょうかね。
次はどんな内容か。ちょっと病みつきになりそうな雰囲気。