モーリス・ルブラン『ルパン、最後の恋』

モーリス・ルブランルパン、最後の恋


ルパン、最後の恋 〔ハヤカワ・ミステリ1863〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)


70年ぶりに発見された未出版の原稿。
ようやく世に出て、またルパンに会える〜と
ワクワクしながら読みましたが・・・。
再びルパンに会えて嬉しい半面
ちょっと推敲不足かな、と内容に不満も残ったり。
そこら辺の経緯は訳者あとがきで詳しく説明されてます。
もう少しルブランが長生きできたら
この作品ももっと違った物になったかも知れませんネ。


でもルパンはルパン。それも新しいルパンに出会えます。
ルブランがルパンを通してどういう世に中にしたかったか
その理想が十分すぎるほど伝わる今回の作品。
それを知ってから過去作品を読むと
過去の行動が目的を達成させるための手段として
また違った読み方もできるかも知れません。