最近の読了本

辻村深月『名前探しの放課後』(上・下巻)

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辻村さんお得意の学園ミステリ。
それにSF絡めて活き活きと描かれた内容は
ミステリ部分なくても成長物語として好きだなぁ。
嫌〜な気持ちを感じる描写があるからこそのラスト!
何となく真相は予想できましたが
きっちり作者の計算通りに騙されました。
読了後の爽快感と涙。これは高校生に読ませたいな。




有栖川有栖『女王国の城』

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学生アリスシリーズ第4弾。
面白かった〜!今年読了した作品では一押しです。
500ページを超える作品中、途中何度も
ある部分でのリアリティのなさに首を傾げながら
読みましたが、驚きの真相。
リアリティがないですって?とんでもない!
それはすべて計算し尽くされた結果でのことで
それを知った時の興奮と言ったら。
膝を打って感心することしきりでした。
伏線を拾う楽しみ満載の本格ミステリ、たっぷりと堪能できます。


有川浩阪急電車

阪急電車 [ 有川浩 ]


阪急電鉄今津線が舞台の連作短編集です。
西宮北口駅から宝塚駅への往復16駅で
乗り降りする色んな登場人物の日常が描かれてます。
年齢から性別から様々で、ぷぷっと笑っちゃう会話ありです。
どの駅も馴染みがない私ですらこれだけ楽しめたんだから
この線を利用してる方にはたまらなく嬉しい作品でしょうね。
安心して読めて購入して何度でも読みたい作品。お薦めです。


宮部みゆき『楽園』(上・下巻)

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『模倣班』から9年の歳月を経て、前畑滋子登場。
やっぱり宮部さんは凄い!グングン目の前で小説部分が
浮び上がってくるリアリティ。登場人物が多くても
それを感じさせない筆力。素晴らしすぎます。
内容はたまらなく重いし同じ子を持つ親として恐くさえあるのに
『模倣班』よりグンと読後良くて「ああ、良かった」と
しみじみ思えたことが嬉しかったです。
これもお薦めです♪



平岩弓枝『新御宿かわせみ

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新シリーズは時代が明治に変わり、登場人物も完全に世代交代
し、どうやら麻太郎が主役みたいですね。
(やった〜♪へっへ〜一番好きだったもん)
前シリーズの幸せ一杯の背景とは打って変わって
今回はのっけから厳しい状況。
この先の展開に目が離せません。
このシリーズの刊行ペースも年に1冊なのかなぁ。
それだけが不満のシリーズです。