ジル・チャーチル『ゴミと罰』

ジル・チャーチル『ゴミと罰』


ゴミと罰 (創元推理文庫 (275‐1))


ジェーンシリーズ第1作。長編。
タイトルからして面白そうな予感。
そしてタイトルだけでなく、中身がまた面白い!
3人の子供がいる主婦が殺人事件に巻き込まれた。
主人公ジェーンは止むを得ず事件の解決に乗り出そうとするけど
怖い物知らずで出たとこ勝負的な行動にヒヤヒヤ。


だけど何より驚くべきことは、殺人が起ころうが
日常の家事や子育てをガムシャラにこなす主人公の姿。
確かにそうだわ。母親なんだもの、例え殺人事件が起こっても、
子供の送迎当番はこなさなくちゃいけないし
食べてくれない朝食もきっちり作らないといけない。
そこら辺の描写に共感することしきり。
ミステリ的にもしっかりしてるのがますますいい感じ。
これ1冊でこのシリーズにファンになっちゃいました。


ところでこの作品が書かれたのが1989年。
アメリカってこんな時代から普通に食洗器があったのね。
ちょっとカルチャーショック!