S・J・ローザン『ピアノ・ソナタ』

S・J・ローザン『ピアノ・ソナタ



ピアノ・ソナタ (創元推理文庫)



シリーズ第2弾。今回はビルの一人称語り。
ビルに対する印象がリディア視点より断然良いっ!
こんなにナイーヴで細やかな心配りのできるビルが
非常に危険な仕事をしてるという対比が面白い。
犯人は予想外の人物で、まさかっ!と驚きました。
警察関係と違って私立探偵だからこその決着の着け方、
だから読後感がとても良い。


そしてたまに織り込まれるピアノの描写も
魅力的な要素の一つ。
作曲家も作品名も有名処なのでイメージしやすい。


ビルのリディアへの切ない気持ちは
ビル視点で読むからこそ共感でき
そこがリディア視点と違った楽しみ方ができるんですよね。
この先この二人はどうなるのか?
事件解決と、この二人の関係に目が離せません。
次のリディア視点も楽しみ♪