S・J・ローザン『チャイナタウン』

S・J・ローザン『チャイナタウン』


チャイナタウン (創元推理文庫)

リディア&ビルシリーズ第1弾。
中国系アメリカ人リディアと白人男性ビルが主人公。
巻ごとに交互にメインが変更するシリーズ。
1冊目はリディア視点。
この場面、ビル視点ならどう描かれるのかな
なんて考えながら読むのも楽しい。


いつか命落としそうなくらいに無鉄砲なリディアと
大人なビルのコンビ。背の高さも凸凹で表紙絵がいい感じ。
ただしビルの口説き文句がちょっとうウザイ気もします。
二人の仲も気になるところです。


テンポがいいのでサクサク読めてしまいます。
軽めのハードボイルドという感じ。
ニューヨークのチャイナタウンが舞台で
中華系社会の中での義理の立て方や
年長者を敬う風習など、はっと感じる場面もあります。
またやたら中華料理やお茶が登場して
それが凄く美味しそう。
これもまたこの作品の魅力なんでしょうね。

次はビルがメインとなる『ピアノ・ソナタ』。
楽しみです。