ドロシー・Ｌ・セイヤーズ『雲なす証言』

ピーター卿シリーズ第２弾。長編。
今回は兄の無実を証明すべく奔走するピーター卿。
事件自体も謎だけど、当事者達がつく嘘も謎・謎・謎。
その解明に、まさか主人公がこんなに体張る作品だったとは！
侍従のバンターがまたもや献身的に尽くす様子は
読んでて心和みます。
英国作品好きにはたまらない内容。
『誰の死体？』と比べてごちゃごちゃした印象は受けますが、
実はナイーヴなピーター卿のエネルギッシュな活躍は
応援したくなります。

しかしこの真相はどんなんだろう。
私の好みではないけれど
何にしても魅力的なシリーズには間違いないです。