東野圭吾『歪笑小説』

東野圭吾『歪笑小説』


歪笑小説 (集英社文庫)


出版社の内幕を描いた短編集。
いや〜面白すぎるっ!さすが東野さん。
『黒笑小説』とリンクしてるので
先にあちらを読んだら楽しいかな。



デフォルメして書かれた内容も
内情を知ってる人が読んだら苦笑して
こっそり頷いてたりして・・・。
本って売れてこそなんぼ、
その本を書いてもらうために
編集者が悪戦苦闘する様子が可笑しくてしょうがない。
いくら原稿欲しいからってそこまでしないでしょう
という伝説の編集者。本当に調子いい人で
ドラマにしたらザキヤマ以外にいないでしょう。
東野作品はドラマ化されることが多いけど
〇笑シリーズもぜひぜひ〜。


中学生の子供達が会社見学で
結構鋭い質問する場面は緊迫感ありました。
これは質問されたくないだろうな、という内容。
小説誌は購入したことないけど
大幅に改稿した内容を読む楽しみもあるのかも。
編集者のつらい胸の内に同情しちゃいました。
この作品は読後感もいいし本当にオススメ♪