加納朋子『無菌病棟より愛をこめて』

加納朋子『無菌病棟より愛をこめて』



無菌病棟より愛をこめて


ノンフィクション。
急性白血病と告知された加納さんご自身の闘病記。
滅多にノンフィクションを読まないので
フィクションとは違って、1つ1つのエピソードが
直に胸にこたえてくるのが辛かったです。
そういう意味で闘病記というのは辛い読み物ですネ。
途中、何度も涙が溢れてきました。


ただ、どんな状況でも前向きに取り組み
ユーモア精神に満ちたポジティブ思考には
くすっと笑える場面もあって心温まります。
加納さんって意外にも漫画オタクだったんだ!
文学少女的なイメージが強かったんですヨ。
頑張る対象は違っても、一緒に頑張ろうって
自然と思えてしまうくらいに、何に対しても
真面目に取り組んでおられます。
良いことを探している姿勢もお手本にしたい。
加納さんのお人柄に共感しまくりの作品でした。
ご家族や周りの友人達のサポートも温かかった!


だから決して辛いだけの読み物ではないので
多くの人にこの作品を手にとって欲しいって思います。