R・D・ウィングフィールド『夜明けのフロスト』
R・D・ウィングフィールド『夜明けのフロスト』
表題作以外は
エドワード・D・ホック「クリスマスツリー殺人事件」
ナンシー・ピカード「Dr.カウチ 大統領を救う」
ダグ・アリン「あの子は誰なの?」
レジナルド・ヒル「お宝の猿」
マーシャ・マラー&ビル・プロンジーニ「わかちあう季節」
ピーター・ラヴゼイ「殺しのくちづけ」
装丁も帯もフロスト一色なので
これがアンソロジーというのはちょっと騙しのような
気がしないでもないなぁ。出版社も巧いネ。
フロストファンには、中篇とは言え外せない1冊かも。
『クリスマスのフロスト』では読めなかった
クリスマス当日の警察署の様子が読めます。
クリスマスであろうが無かろうが
やっぱり事件が次から次へとドミノ倒しの
ごとく押し寄せ、てんてこ舞い。
最後にストンと解決するのもこの作品の読後感のいいところ。
やっぱり面白いヨ、このシリーズ!たっぷり楽しめました。
来年出るだろう、新作が楽しみです。
フロスト以外は全く未読の作家さんばかりで
シリーズ物だとしても人間関係もわからなかったので
私自身が面白みを損してる印象を受けた作品も。
ファンには楽しめたんだろうな。
「あの子は誰なの?」、「わかちあう季節」は好みでした。