コリン・デクスター『死はわが隣人』

コリン・デクスター『死はわが隣人』


死はわが隣人 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)



モース警部シリーズ第13弾。
いよいよラスト直前の1冊。


この本を読み終えた時
シリーズ最初から読み続けたファンなら
ある種の感動が味わえます。
胸にじーんと拡がった余韻で
最初から読み返したくなりました。
読者がモースの信頼を勝ち得たような
そんな気持ちにさせる、なかなか巧い終わり方でした。


事件に対しては以前ほどの二転三転はないにしても
やはり突飛なモース警部の発想は楽しめます。
モースとルイスの軽妙な会話や、
ルイスの口に出さない思いが
相変わらずニヤリとできて面白いです。
このシリーズが世界中で愛されてるのは
シリーズ終盤にきても保ててるクオリティーの高さなんでしょうね。