A・クリスティ『死者のあやまち』

A・クリスティ『死者のあやまち』


死者のあやまち (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)


ポアロ物。長編。
たまに登場する推理小説家のオリヴァ夫人。
彼女が登場している作品を読むのは
これで3回目なんですが、何と最初読んだ作品では
限りなく怪しいと思ってましたヨ(笑)
高慢なポアロが振り回される様子が面白くて
彼女の明るい言動と抜群に素晴らしい直観力は私のお気に入りです。
まぁ論理的な思考はともかく・・なんですが!


小説自体はドラマチックな内容でした。
手がかりがあって推理する、というより
ラストで、背後に隠された様々な事実に驚く、といった感じ。
いや〜手がかりからの真相判明は無理ですよ、名探偵でも。
またクリスティが読者を飽きさせないために
無駄に殺害場面を増やしたのかも・・・
と、疑いたくなるような些細なことで
ある人物も殺害されてました。


もっと快刀乱麻のポアロが読みたいっ!
ポアロも老いたかも知れない、悲しいことですが。