高田 郁『八朔の雪』みをつくし料理帖


八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)

知り合いに勧められて読みましたが
読み出してすぐに勧められたことに感謝。
確かに、これは人に勧めたくなるわ。


水害で両親を失った主人公・澪の成長物語。
彼女の直向さが読み手に勇気・元気を与えてくれるので
どんな精神状態の時でもぐいぐい読めそうな内容です。
ベタな内容でもこれだけ夢中で読めるのは、
題材に料理を置いてるからかな。
料理人としての彼女の工夫にも目を引きます。
周りの人間も過去を背負いながら懸命に生活している、
こんなの読むと時代小説はやっぱりいいよな
なんて改めて実感しちゃいます。