辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』

辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』


オーダーメイド殺人クラブ


小林アンとクラスの女子生徒との関わりが
あまりにリアルすぎて怖かった。
辻村さんは思春期のドロドロした人間関係描くの
本当に巧いですね。
中学校という狭い世界の今の自分から逃げ出すために
自分が死んだ後の周りの反応を夢想することで
自分を支えているアンの心情は理解できます。
妄想とか夢想に逃げることで、気持ちが楽になりますもんね。


タイトルが『オーダーメイド殺人事件』でなく
『オーダーメイド殺人クラブ』となっている点に
救いを求めて読み進めてました。
先の展開が読めず、久々に息苦しい思いでの読書となりましたが
ラストは予想通りというか希望通り。
しかしちょっと辛すぎるネ、中2病。