ポール・アルテ『狂人の部屋』

ポール・アルテ『狂人の部屋』


狂人の部屋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1801 ツイスト博士シリーズ)


ツイスト博士シリーズ第4弾。
1930年代、イギリスの片田舎にあるハットン荘が舞台。
過去にその屋敷で叔父が呪いの言葉を吐きながら奇怪な死に方をした。
開かずの間となったその部屋を開けてから再び・・・。


怪奇的な雰囲気はいつもながらにバッチリ。
こんなに風呂敷広げて大丈夫なのか、
と思わせる謎も最後には論理的に納得できて満足でした。
特にある人物のある行動の真相には、
思わず膝を打って感心しました。
(具体的に記せないのがとても残念)
これだけでも一読の価値あり!
いやーバカミスっぽくて笑っちゃう部分もあったんですが
感心した部分と怪奇ムードの素晴らしさで
やはりツイスト博士シリーズは健在なり!という印象です。
ただ、噂にあるようにアルテの最高傑作かと言うと
ちょっと首かしげてしまいますがね。