A・クリスティ『死が最後にやってくる』

A・クリスティ『死が最後にやってくる』
ノンシリーズ。

死が最後にやってくる (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)



紀元前2000年のエジプトが舞台。歴史ミステリ。
古代エジプトの死生観など興味深く読める作品ではあったし
クリスティ作品ならではのロマンスや、人が次々と死んでいく恐怖
意外な犯人など読みどころは多いです。
家族間の反目などドロドロした部分が面白くて
個々の性格を巧く描いているので、誰が犯人でもおかしくない。
この作品のドラマ性は設定舞台が古代でも現代でも全然変わりません。お見事。
犯人より主人公レニセンブがどちらの男性を選ぶのか
そっちが気になりましたヨ。