近藤史恵『タルト・タタンの夢』

近藤史恵『タルト・タタンの夢』



タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)



ビストロ・パ・マルを舞台にした連作短編集。
こじんまりとしたフランスの家庭料理を食べさせてくれるフレンチレストラン。
お値段は高くないとはいえ、決して安いわけではない。
でもぜひぜひ行って食べたくなるお料理が数々登場するんです!
フレンチの薀蓄部分を読んでるだけでも楽しかったです。
お店に来たお客さんの謎を解決していく作品って他にもあるけれど
こういうフレンチ一本というのは初めて読んだのでとっても新鮮でした。
お客さんの謎を鮮やかに解きほぐすシェフの三舟が
とにかく存在感があっていいのです!読んでいて上品な作品で
何回読んでも心地良い気がします。表紙のイラストも好みです。
私が一番好きだったのが「割り切れないチョコレート」。
割り切れない数の理由に目頭が熱くなりました。
ところでフレンチにチョコってかかせないのね!
それすらも知りませぬ〜お恥ずかしい(^^ゞ