ジェフリー・ディーヴァー『スリーピング・ドール』

ジェフリー・ディーヴァー『スリーピング・ドール』


スリーピング・ドール



ライムシリーズ『ウォッチメイカー』に登場した
キャサリン・ダンスが主人公となるシリーズの第1弾。
今回はお義理程度にライムとアメリア登場。
もっと絡み多いと嬉しいな、と思いました。
というか彼らがタッグを組むと史上最強じゃないですか!


今回の敵はカルト指導者ダニエル・ペルなんですが
キャサリンはキネシクス分析の天才で
彼女の尋問で相手の嘘を見抜く様子が、このシリーズの読みどころ。
カルト指導者が言葉巧みに人を騙す天才なら
キャサリンは人の嘘を見抜く天才。
この二人の対決が面白くて手に汗握って読めます。


唯一気になったのは、どんなに事件で忙殺された日を送っていても
夜になると帰宅してキャサリンが母に戻るという日常。
こんなに殺人事件起こって大変なのに、帰っちゃって大丈夫?
大変違和感感じました。緊迫感なさ過ぎなんですが・・・。


ところでディーヴァーお得意のどんでん返し、今回もありますよ〜。
これを純粋に楽しみたいんだけど、ディーヴァーという作家を知り過ぎちゃうと
残りページ数から穿った読み方しちゃうんですよね〜