東野圭吾『赤い指』


赤い指


加賀恭一郎シリーズ。
親子関係がテーマの作品です。
女性と男性では親や子に対する接し方や想いがかなり異なるもんですね。
自分に当てはめて考えずにはおれない内容なので、
読んでて不快感を感じます、この親に、この子に。
ああ、気をつけよう、自分がこんなバカで愚かな親にならないように、
そしてこんな子供に育てないように・・・。
誰もがいつかは年老いていくということを決して忘れぬように・・・。


鬱々とした気分で読み進めてましたが
それを払拭されたのがあのエピソード!
カッコよすぎるよ〜加賀!
逮捕する時の処置も含めて
加賀恭一郎にスポットを当てたら満足いく内容でした。
今年に入って読んだ本シリーズが『卒業』だったので
あの青臭い加賀がこのように成長したのかと
(いや、今も十分に青臭いとこありますが(笑))
感慨深いものもありました。
改めて思いましたが、東野作品のリーダビリティの高さには
いつも満足させられますネ。