万城目学『鴨川ホルモー』


鴨川ホルモー

第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作品。
ホルモンでなくホルモー?何これ?と思いつつ読み始めましたが
これがまた面白い!読者は全くホルモーについて知識のない主人公達と
手探りで読み進めます。なかなかその実態がわかってこなくて
小出しにされる情報を主人公と共にじりじりしながら待っていると・・・
これは予備知識なく一気読みをオススメします。いや、ホント笑えるわぁ。
京都で学生時代を過ごしたかった〜と思わずにはおれない青春小説です。
学生時代はバカやっていいんだよ、社会に出たらこんなことできないもんね。
主人公の阿部より脇役の凡ちゃん(楠さん)や高村がお気に入り。
読了後表紙のイラストをよく見ると、あら〜○○が最後尾で笑ってるやん。
いい笑顔です。これは新入生を勧誘する時をイメージしてるのかな? 
(小説前半ではこの笑顔、イメージできないなぁ)
重い小説を読んで心が沈んだ時、これを読むと爽やかになりそうな1冊です!