アーロン・エルキンズ『暗い森』

アーロン・エルキンズ『暗い森』


暗い森 (ハヤカワ・ミステリ文庫)


ケルトン探偵シリーズ第2弾。
凄く地味な印象を受ける作品で
読後感も驚きもさほどなく、淡々と終わってしまった感じ。
ギデオンとジュリーの馴れ初めはよくわかるので
まずこれから読むといいかも。
ただし私はこの描写が甘ったるくくどく感じられて
ちょっと辟易としてしまったけど、これは国民性なのか年齢なのか。


骨に関する蘊蓄はさすがです。
こんな小さな骨の1片からこんな事実が?
と読む内容に驚きばかり。
まぁ、それがこのシリーズの柱なんだけど
事件の謎を骨から推理していく主人公を立てるあまり
FBI捜査官がちょっと不甲斐なく感じられるのは
しょうがないのかな。今後はもっと活躍するんだろうか。