S・J・ローザン『新生の街』
S・J・ローザン『新生の街』
リディア・チン&ビル・スミスシリーズ第3弾。
語り手がリディアとビルで交互に変わっていくシリーズ。
今回はリディア視点。
今回も無茶をするリディアとそれを心配する家族の気持ち
そして相棒のビルがリディアをフォローする様子が
読んでて心地よい。身長の低いリディアが懸命に事件を
解決しようとし、その割りに武術も絶対的に強いわけではないので
読者もハラハラしながら読み進めないといけない。
リディアの母親の気持ち、わかるなぁ!
その露骨な態度の表れが微笑ましい。
これからの探偵コンビの仲がどう発展していくのか、
それにつれて母親の態度がどう軟化していくのか
事件解決と同じくらいに気になって
さくさく読めてしまう。
作品に登場する料理も美味しそうで
リディアはもっと中国茶を飲みそうなのに
紅茶を美味しく飲んでる。影響受けそう。