ドロシー・セイヤーズ『ベローナ・クラブの不愉快な事件』

ドロシー・セイヤーズ『ベローナ・クラブの不愉快な事件』


ベローナ・クラブの不愉快な事件 (創元推理文庫)


ピーター卿シリーズ第4弾。長編。
この時代の英国小説を読んでいると
頻繁に登場するのがクラブの存在。
羨ましいんですよね、このクラブ。


今回は遺産が絡んだ死亡時刻をピーター卿が特定するという
なかなか美味しい題材。自然死なのか他殺なのかという
謎も含めて、過去読んだ4冊では一番面白い。
事件に奔走するピーター卿の活き活きした描写が
やっぱりいいなぁ。
友人思いな面や女性に優しい気配りを見せる点も
さくさく読めた原因。
今回登場する女性達がまた素敵な人ばかりで
そんな人を前にしても心動かないピーター卿!
彼が恋した女性ってどんな人?
次の巻が待ち遠しいです。