伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード』

伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード


バイバイ、ブラックバード


これは伊坂さんらしい作品。
私が伊坂作品を買い続けてるのは
こんな作品を楽しみたいためなんですよね。
そういう意味では、何度読み返しても
くくく・・・と笑えるのはお得感満載かも。


設定がそもそも予想の範疇を超えてて
着地点が全然わからない。
特にツボだったのは、マツコ・デラックスさんを彷彿させる
繭美のぶっ飛んだ思考回路。
彼女の持ち歩いている小道具の使い方も
伊坂さんのセンスの良さが表れてて好きです。


ラストはあってもなくても私は満足。
繭美と星野とのやりとりがもっと読めるなら
星野に彼女が20人くらいいて欲しかった。
それくらいに今回のキャラは気に入りました。
これからの伊坂作品に繭美が出てくることあるのかしらん。
彼女の生い立ちはさぞかし波乱万丈だったんだろうな、
とすっかり繭美ファンになった私です。