東川篤哉『放課後はミステリーとともに』

東川篤哉放課後はミステリーとともに


放課後はミステリーとともに


鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ 番外編。短編集。

鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ新作!ということで
多摩川部長や八ツ橋、赤坂等の活躍(笑)を期待していたら
彼等の登場は全然ありませんでした。完全なる番外編。
今回の主人公は探偵部副部長の霧ヶ峰涼。
東川作品を楽しい物にしているのが
登場人物のネームングセンスの良さが挙げられますが
霧ヶ峰涼も名前だけで笑いとれますね、ぷぷぷっ!


相変わらずの会話のノリであっという間の読了です。
会話を楽しんでいる間に拾い忘れる伏線の数々
霧ヶ峰涼の役割もコミカルでいいですね。
次は多摩川部長達との絡みが読みたいな。


ところで本書に出てくるアルファベットのEの書き方に違和感覚えました。
私はまず縦棒を引いて、上から順に横に3本引くもので。
ネットで調べたら書き順というのは正確には決まっていないそうです。
ということで本書に廊下の図と番号があって助かりました。