A・クリスティ『ねじれた家』

A・クリスティ『ねじれた家』

ねじれた家 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

ノンシリーズ。
ねじれた家に住む心のねじれた老人が、多額の遺産を残して毒殺された。
ねじれた家に住む家族はどの人もどこかしらねじれた部分があって、
孫娘ソフィアの恋人であるチャールズは、ロンドン警察副総監である父親から
内部を探って欲しいと頼まれる。


マザーグースがタイトルに使われているので
読む前から私の期待度はかなりアップ気味。
タイトルって重要ですね!先入観で作品自体の不気味さを
漂わせてるんだから、面白くないハズがない。


内容も、特にフーダニットとしては格段に面白く
私の中では評価の高い作品となりました。
遺産を巡っての家族間の疑心暗鬼の様子など、
心理描写が巧みに描かれており、ちょこちょこと嗅ぎ回るちびっ子が
狙われている場面なんてドキドキ。
犯人の見当がついても、どのような幕引きで決着着けるのか?
最後まで目が離せない1冊となりました。
これはオススメだなぁ。