道尾秀介『花と流れ星』

道尾秀介『花と流れ星』

花と流れ星


短編集。『背の眼』の真備シリーズ。


道尾作品というと、巧いんだけどどうも読後感好くなくて
ズンと気持ちが沈みそうになる印象が強い。
だからなかなか手がでないんだけど、
この作品は大好きな真尾シリーズで
しかも珍しく読後感いいのが並んでいるので久々好感触。


特に最初の「流れ星の作り方」は良かった!
あれ?あれ?という引っ掛かりがすべて伏線で
道尾作品に登場する少年に警戒していた私も
この静かな作品の切なさにすっかりやられちゃいました。
しょっぱながこの作品ですもん、あっという間の読了です。
作家である道尾の登場が場面を和ませてていい感じ。
このシリーズは読んでいきたいな。