京極夏彦『死ねばいいのに』


死ねばいいのに


珍しく薀蓄が出てこないのでするすると読めます。
主人公渡来健也が何ともつかめない人物。
亡くなった亜佐美の関係者に彼女のことを知りたくて
話しを聞いて歩いてるのですが
その目的がさっぱりわからない。
本当に彼女のことを知りたいだけなのか?
ここら辺は疑心暗鬼の私です。
健也が尋ねた相手が話す内容がまたイライラする内容で
でも、それなのに彼等の言ってること、わかるんだなぁ。
共感できるだけに健也の一言は怖い。


ラスト、犯人の殺害動機はビックリしました。
1冊読み終えたからこそ、わかる動機なんだろうね。