A・クリスティ『忘られぬ死』


忘られぬ死 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)



ノンシリーズ。

ローズマリーが亡くなって1年。自殺と処理されたのだが
夫が徐々に疑問に思い、真相を探るべくある罠を仕掛けるのですが・・・。


今回はポアロもマープルも登場しないけど
レイス大佐やケンプ主任警部(バトル警部の元部下)が登場するので
彼等のどちらかが真相を突きとめるのかと思いきや
彼等に混じって、予想外の人物が最後のネタ晴らしをやりました。
このことが、本作品一番の驚きでした。いや〜やられましたよ!
ミステリ的な手法もお見事だし、人間関係もドラマチックで、
クリスティの術中にまんまとハマった作品でした。
すでに四十数冊クリスティ作品読んでますが、全然飽きません。
いやいや、素晴らしい作家さんですね。