A・クリスティ『五匹の子豚』


五匹の子豚 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)


ポアロもの。

過去に有罪判決を受けたカロリンはその後獄死してしまい
16年後、母の無罪を信じた娘カーラがポアロに事件の再調査を依頼します。

事件に関係している5人の一人一人に、マザーグースの『五匹の子豚』
を当てはめてるポアロですが、事件とは直接関係ないので
ちょっと肩透かしをくらった気分。
もっと事件に関係してたらさらにポイントアップなんですが・・。

クリスティも本作で43冊目になりましたが
パターンも読めてきたし、伏線も拾えてるぞ・・・と
ほくそ笑んだのも束の間、これがすべてミスリードだったとは・・。
トホホ〜な気分です。バカ者です、私。
ということで、言われてみれば納得の真相で
自分が騙された分、この作品は面白かったと思います。