A・クリスティ『魔術の殺人』

A・クリスティ『魔術の殺人』


魔術の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)



ミス・マープルもの。

今回の舞台はセント・メアリ・ミード村ではなく、
マープルの学生時代である友人・キャロラインの自宅。
超大金持ちのキャロラインは自宅で非行少年達の厚生施設を運営しており
その夫ルイスは極端な理想主義者である。その自宅で殺人事件が・・・。


キャロラインやルイスの印象が読み進めるにつれて
コロコロ変わります。事件にどんな魔術が使われたのか、
その可能性すら疑わなかった自分が情けないなぁ。
マープルは、肝心な尋問中でも自分の村の例えを出すのが常で
それが事件解決の鍵となってくる訳なんですが
イギリスの片田舎って結構物騒な村なんだと
マープル物を読むたびに思ってしまう。
そう思うのは私だけではないですよね。