『夜市』恒川 光太郎

夜市


日本ホラー大賞受賞作。
表題作と「風の古道」の2編から成ります。
この作品がデビュー作でありながら直木賞候補に
挙げられたのは納得ですね。完成度が素晴らしい!
セピア色の情景が読んでて自然と思い浮かぶんですよ。
それに切なくて幻想的で・・と書くとまるで朱川作品みたいですね。。
異世界でのルールも奇妙で怖い、いつしか自分がその世界から
出られない恐怖感覚えました。もがいても探しても自分の属する
テリトリーへの戻り方がわからない、これ夢見そうですわ。
どちらの作品も良かったけれど、個人的には「風の古道」が好みです。
この作品はお薦めです!