若竹七海『古書店アゼリアの死体』


古書店アゼリアの死体 (光文社文庫)


葉崎シリーズ第2弾。
シリーズ前作である『ヴィラ・マグノリアの殺人』より
グンと面白さもパワーアップしました。
不幸中の不幸・相澤真琴が「バカヤロー」と叫ぶために来た海岸で
死体を発見してしまう!その設定がおかしくて、コージーミステリの
出だしは上々の滑り出しですね。相澤真琴が最初から最後まで
好感持てるキャラのうえ、古書店店主の紅子がまた魅力的なこと!
二人のロマンス問答までが読み応えがあり、最後の注釈まで
たっぷりと楽しめましたよ。若竹さん、相当ロマンス好きとみた!
いいな〜ロマンス祭りあるならミステリ祭りも開催されればいいのに
なんて思いながら楽しめた1冊です。
終盤からどんどん真相が明らかになり、
ただの面白く読みやすい小説じゃなくなってる。
スパイスの効いた内容も好みです。
シリーズで登場人物がリンクしてるので
最新作『猫島ハウスの騒動』を読むのが楽しみです♪