高田 郁『夏天の虹』

高田 郁『夏天の虹』


夏天の虹―みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 (時代小説文庫))


みをつくし料理帖シリーズ第7弾。
前作『心星ひとつ』の上をいく展開。
作者の高田さんはが考えてらっしゃる展開は、
全く予想外のことばかり。う〜ん、気を抜くことができません。


料理はいつもよりは精彩を欠いてたような気もしましたが
何せ澪自身の事情が事情でしたもんね。
それでもやっぱり素晴らしい物ばかりでした。
その代わり又次の包丁が大活躍。
最初の頃はナイフのように尖がってた又次なのに
その変貌を知ると、どうも気持ちが落ち着けません。
又次の野江への命をかけた献身ぶりは
いずれ事情が明らかになるのでしょうね。
また泣いちゃうハメになりそう。


次は1年後の刊行だそうです。
どうぞ、穏やかな気持ちが読み終える展開となりますように。
それと大好きな源斉先生ももっと出番を増やして欲しいな、
切に願います♪